イオナ使いから見た14弾について①
8月も終わりを迎え、今月初めから始まった14弾環境も折り返しとなりました。
その中でイオナ/ユキを使っていた私が抱いた感覚と、残り半分をどう戦術立てていくかを記しておきたいと思います。今回は14弾環境前半のおさらい。
(画像:ウィクロス公式サイトより引用)
振り返る、14弾環境
イオナの立ち回りについて考える前に、14弾ってどういう環境だったかなという点について考えたいと思います。
・14弾 第一形態
まず、この弾がもたらした大きな影響はまさしく、ゲームスピードの低速化だと考えます。
《コード・ピルルク APEX》、《最幸の巫女 ユキ》に代表される、
ルリグのエクシード効果を計算に加えて実質6枚以上のアーツと強力なシステムクリーチャーで制圧して戦うデッキが登場し、かねてより12弾で登場した《コード・アンシエンツ ヘルボロス》によって招かれていた低速化に拍車がかかる形となりました。
・14弾 第二形態
しかしながらレベル5に乗るデッキには「レベル4までの防御手段が少ない(種類が積めない)」という根本的な弱点を抱えており、そこを突く形で環境に見るようになったのが、
「ファフオーラ」、「2止めアン」、「アイヤイ」、「ウォスラループ(ちょっと登場時期がズレるかもですが)」といった、
高速、または抵抗を許さず轢き殺すタイプのデッキです。
特に2止めアンに関しては特定のアーツ・もしくはギミックを入れなければ詰めを防ぎようがなく、大型大会でもベスト8以内にちょくちょく見ることから、
上位プレイヤーは考慮しておかなければならないデッキになったと思えます。
当ブログの来訪者のおよそ半分が以前に書いた2止めアンの記事であるというのも、
その注目度が伺えるというものです。
・14弾 第三形態
低速化に反発する形で轢殺系のデッキが増えたことによって、レベル4以降に乗るデッキは対策を迫られました。
その対策はもはやお馴染み、《アイドル・ディフェンス》ですね。
(ウィクロス公式サイトより引用)
ここ1~2週間の店舗大会優勝レシピ、大型大会の上位デッキで数多く見るようになりました。
なかでも顕著なのがウリスで、
13弾環境から遊月などを見て行っていた《エニグマ・オーラ》で盾を増やすムーブや、《焦熱の閻魔 ウリス》のエクシード効果によってアーツに頼らずとも長期的に戦えるという点、
数多くのデッキが見られる点が魅力だった(個人的な感想です)このデッキは、
1.環境の低速化・苦手なデッキへの対応
2.轢殺系の増加への対応
3.同タイプのデッキへの対応
を織り込むような形でデッキ構成を変えていきました。
まず、1.に対応するのは、ゲームスピードの調節機構と言える部分でしょう。
具体的に言えば
《アイン=ダガ》、《ベルフェーゴ》と《イフリード》、《✝ALCA✝》のマイナス2000のモードの使用です。
環境が低速化したなら、レベル5に乗って調子づくデッキ(ピルルク・イオナ)が増えたなら、その前にゲームを終わらせればいい、というわけです。
特にレベル5に乗るデッキには、ウリスのリソース源であるトラッシュ利用を封じる《ヘルボロス》が当然のように入っている点が致命的ですから、その前に倒すのは非常に理に適っていると思えます。
11弾環境における、
ピルルクΛの台頭に対する、《アイン=ダガ》を採用した焦熱ウリス……
で見た流れが、14弾でも繰り返される形となりました。
しかも今回はイフリードの登場によってデッキを圧縮・中身を確認しつつ、後々の強力な防御手段を構えるという強みまで手に入れています。
こうした機構によって、アド損を被ってでも相手の面を序盤から積極的に開け、
ピルルクやイオナがレベル5に乗る前に倒すか削っておくというムーブが実現しました。
また、轢き殺しの増加に対しては先ほども紹介した《アイドル・ディフェンス》が入る形となりました。
そもそもアイドルというアーツは詰めをアーツ・スペルに頼るデッキや、
常習的にスペルを使うデッキ(青系、ウリス)が増えた14弾環境においては
「入れ得」とでもいうべき現象が発生しており、かつアーツ枠が5枠もある焦熱ウリスではミラーのエニグマを止めたい欲目もあって、
さらにアイドル採用型のウリスが増えることになると思います。
こうしたウリスの増加は
14弾の大型大会の結果を見返してみるとさらに分かりやすく、
上位レシピにウリスを見ない大会が存在しない状態にまでなっています。
・環境にウリスの比重が増えると、ウリスミラーが多くなる。
・ウリスミラーが増えると、エニグマを対策したくなる。
エニグマを対策するのは主に2つのアプローチ。
ルリグを停止させるか、根本(=エニグマ)を潰すか。
ルリグ停止アーツとして機能する、ウリスに入れられる可能性のあるアーツは
《ピンチの時に限って守ってくれない・ディフェンス》、《多元描写》、
《アイドル・ディフェンス》が挙げられますが、
制約が多い上に撃てる回数に限りがあります。
そこで、そもそものエニグマを潰せばいいということで、
《ブラック・コフィン》の採用も現実的なラインになってきました。
確か、8月28日のどこかの大型でもコフィン入りのウリスが結果を残していた記憶があります。
途中からウリスの話になってしまいましたが、ここで言いたいのは、
現段階として環境全体が、轢き殺しを許さないアーツが増えた優しい世界になりつつあるということです。
これを踏まえて、この先のゲームがどのように動いていくのでしょうか。
・14弾環境 第四形態
ここから先は未来の話になるので、ちょいと自信がないのですが、
個人的にはそろそろマユ(特に創世)がぼちぼち増えてくるんじゃないかなァ……?
なんて思っています。
過去に何があったかを確認することは誰にだって出来るんですよ……
・創世型
創世の巫女は元々アーツが5~6枚+αで戦えるうえに、
全面効果無効という強力なエクシードに加えて、いざとなればエクストラターンを使えるという明確な強みがあるデッキです。
(タマとイオナどっちから乗るかは要検討。個人的な好みで言えばイオナですが)
(準トップに格落ちするかもですが)ピルルクAPEXや、
アイドルなどの採用でアーツが偏りを見せたデッキも轢き殺せる可能性があり、
エクシード5を使わなくても、エクシード1を6回使えると割り切って
《ヴェルサ》とのコンボで毎ターン3面空けのアーツ要求が行えるデッキです。
しかし、創世に乗るレシピをそもそも最近見ないというのもそうなんですが、
あまりにもヴェルサを採用しているレシピを見ないのはどういうことか、と。
あんなもの創世のオモチャにしてくれと言ってるようなスペックで、
しかもLBがデッキボトム送りですよ。凶悪極まりない。
詰めを考えるとヴェルサで3面空けた後に、ゲインと天使を並べた集団で
「イカれた時代(EXターン)へようこそ」とやるのが強いかもしれませんね。
なんだ、ヘルズエンジェルか。
<1体どころか3体なんだよなァ
流石にヘルズエンジェルは冗談としても、ヘルボロスが無理なく採用できるデッキですし、詰めの盤面は相手に合わせてどうにかなりそうですね。
タマ様なら……サーチにかけては一流のタマ様ならきっとなんとかしてくれる……
アーツ枠が3ですが撃てるアーツは実質5~6なので、そのうちの1つをアイドルに割いて、
あとは《フォーカラー・マイアズマ》みたいな汎用的なアーツを入れればそれなり取れる試合はありそうですね。
変わったところだと《月欠けの戦場》と《クライシス・チャンス》でエクストラターンを数回行うというデッキタイプも囁かれていて、
こんな風にエクストラターンの脅威が現実的になってくると、
今度は《ペナルティ・チャンス》を入れることまで視野になってきて、
環境がまた微妙に変わってくるように思えます。
ペナチャンが無理なく入る爾改あたりが頭角をあらわしそう。
真名型は特に語ることがないので書きません。
・相変わらず見る遊月の存在
これまでほとんど語ってこなかった遊月の存在ですが、14弾になっても変わらずいます。
《四面楚火》による死はなくなりましたが、
アパトによる安定した動きとボルシャック・スヴァローグといった強力なカードはまだ存在し、
新しい詰め手段として《真・遊月 伍》+《燐廻転生》を採用するデッキや、
火鳥風月+轢断+銃声のバーンダメージによるキルを狙うデッキも存在するため、
まだまだ油断ならない状況です。
イオナ使いの身としては親の仇くらいの存在なので、抱く感情がもう色々とアレです。
※次回の記事にご期待ください
たぶん、イオナの立ち回りやらについて書くと思います。
あるよね、①とか第一巻ってタイトルに書いてあるのに続編が出ないラノベとか。