妙に他人の生活感の残る部屋は怖い
ゼミ合宿、一日目である。
合宿といえば宿、宿といえば部屋なのであるが、我々にあてがわれた部屋には、妙に恐ろしい部分がある。
その問題のブツというのが、部屋の入口に張られたガムテープなのだが、
「2年 ○○○(人の名前)」
と書いてある。
怖い。
ホテルだぞ? ここはホテルだぞ?
確かに元はマンションだったのを借り上げてホテルにした感はあるが、それにしても程があるだろう。
だというのに、
「2年 ○○○(人の名前)」
である。
怖い。
お札でないだけマシだが、小学生が描いたような文字は、
この世に生きている(た)人間の面影を感じさせる分、ただの死人よりも妙な湿度が感じられる。
これで今夜に心霊体験をしようものならブログネタが増えるので儲けものを考えるか、触れてはならない禁忌に触れてしまったと捉えるかは、
明日の朝の目覚め次第と言えよう。