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徒然すぎて草。

君に顔はいらない。

神林長平「プリズム」から感じた、SF世界観の自由さ

あけましておめでとうございます。

正月の三ヶ日とは言いますが、私の過ごし方は普段とさほど変わりありません。

本屋に行く→面白そうな本を見つける→買う→部屋に積む(以下ループ)

どんな本でも1冊1時間ぐらいでパッと読めたらいいんですけどね。

本の山はなかなか崩れてくれません。

 

今回の記事では、最近読んだ

神林長平の「プリズム」

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の紹介を交えながら、

私の感じた「SFというジャンルの自由度」についてお伝えしたいと思います。

「プリズム」という作品の抱く魅力的な世界観

プリズムという作品は、ある世界観に根差したいくつかの短編で構成されています。

超巨大スーパーコンピュータが神のごとく君臨する浮遊都市と、

あらゆる事象が「色」とそれを司る神的なものに由来する「ルービィ・ランド」。

このサイエンス・テクノロジー的世界とファンタジー世界が繋がり、

相互に干渉しあっている、1枚のタペストリーのような世界観です。

登場人物(?)もさまざまで、

  • 浮遊都市のコンピュータに認知されない少年
  • 浮遊都市に現れた、緑色を司る堕天使
  • 堕天使を追って色の世界から浮遊都市へやってきた、青を司る魔神
  • 浮遊都市のスーパーコンピュータから切り離され、出会った少女と共にルービィ・ランドへ赴いた人感ユニット

などなど、

バラエティ豊かなキャラクターたちが、それぞれの世界を行き来しながら、

  • 世界を創り、世界を改変する「言葉」・「想い」の力
  • 上位存在・創造者たち同士の闘争
  • 人工知能と人間の対話

といったテーマ(やエッセンス)を軸に物語を展開していきます。

テーマをこのような文字にしてしまうと、難解な気がするかもしれませんが、

キャラクターたちの掛け合いを見ているだけで、

何が起こっているのかが明確に分かるのでご安心を。

また、物語が進むにつれて、

それぞれのキャラクターの関係性、世界がどのようにつながっているか

が把握できるようになっているため、

ある種、「謎解きの快感」を得ながら(ア〇体験ともいう)

読むことが出来るので、読んでいて非常に楽しい作品であるとおすすめできます。

 

神林長平の作品に感じた、SF世界観の自由さ

読んでいて一番に感じたのは、「SFの世界観ってこんなに自由でいいのか!」

という発見でした。

SFとは一般的な略で提示される「サイエンス・フィクション

という言葉から、

個人的には硬く、無機質な印象が非常に強く思えるジャンルでした。

ギリシャ神話と星座の由来が描かれた「星と伝説」から読書を始め、

バーティミアス」シリーズと星新一で小学生時代を、

封神演義」とアガサ・クリスティーで中学時代を、

「とある」シリーズでラノベを読み始めた高校時代を、

大学に入ってから坂口安吾を読んで無頼を気取りながら

今までを過ごしてきたことを思うと、

SFというのはあまり馴染みがなかったジャンルで、

海外SFに挑戦したときなどもスッと読めたのは一握りで、

非常に堅苦しい印象でした。(電気羊の1週目とかキツかった)

しかしながら、神林長平の描く

超テクノロジーとファンタジーが混在する世界観を前にすると、

堅苦しい印象というのは視野狭窄だったのだと思い知らされます。

SF世界観はもっと自由なのだ、と。

思い返してみれば、SFという言葉には

「少し不思議」なる単語が当てはめられることもありますし、

「高度に発達した科学は魔術と見分けがつかない」

という言葉もあるくらいですから、

テクノロジー面とファンタジー面は一見、

水と油のようでそれぞれの特色を生かしながら

うまいこと混ざり合うジャンルなのでしょう。

 

おわりに

これからもこんな感じで紹介と感想文を続けていこうかと思います。

読書メーターでやってもいいんですが、

アレはどうも自己満足的な部分があるのが否めないので、

「他の人に魅力が伝わるよう吸収する努力」を心掛けながら

読んでいこうかと思います。

それでは、今年も徒然すぎて草。よろしくお願いいたします。