徒然すぎて草。

ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん

運営に愛された女、ピルルク

投票する者は何も決定できない。集計する者が全てを決定する。

                     ~ヨシフ・スターリン

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この記事を読んでくださる諸兄に、私ははじめに断っておく。

ウィクロスは我々に教訓を与えてくれる、素晴らしいカードゲームであると。

アニメseletorシリーズは死して尚残る少女の妄執の恐ろしさを教えてくれたし、

アニメLostrageはロクでもない男に引っかかるとどうなるかを

壺売り女森川千夏が身をもって教えてくれた。

メディアミックスのメインであるカードゲーム本体もまた然りである。

まさに、先ほど挙げたスターリン的教訓を、

カードテキストは読むが世情に疎い我々カードゲーマー達に与えてくれたのだから。

では、なぜそう言えるのか?

早速、これを見てほしい。

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出典:ウィクロス公式サイト

WIXOSSコラム 第110回 教えて、#ノーベル#先生! 第14回 WX17の振り返り、ライブスタートについて – WIXOSS-ウィクロス-|タカラトミー

なるほど、これを見ると花代が環境使用率でトップになったように思える。

しかし、よく見てほしい。

グラフ2番目と4番目のルリグだ。

お気づきだろうか……ピルルクである。

顔は違うが名前は同じ女である。ついでに胸のサイズも違う。

では、この不自然に分けられたピルルクのパイを

合成すればどうなるだろうか?

賢明な諸兄であればお気づきだろう。

ピルルクが円グラフのトップに来るはずなのである。

 

数字もそれを証明している。

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出典:ウィクロス公式サイト

http://www.takaratomy.co.jp/products/wixoss/column/play_170421/

小学生でもわかる足し算をしてみよう。

花代とピルルクの割合をそれぞれ足すと、以下の数字が算出される。

花代:18.9%

ピルルク:28.5%

このことからも、ピルルクが円グラフのトップにあるべきでは?

ということが言えるのではなかろうか。

ここで、

分割しているのはアロスとコードが違うデッキタイプだからだ、

という方もいるかもしれない。

確かに、アロスとコードの戦い方は全く異なる

ということは一目瞭然である。

そう考えればジャンルを区別している理由も頷けなくはない。

しかし、そう考えると、

花代のデッキタイプをカテゴリ分けしていない

のは筋が通らないであろう。

なぜなら爾改と雪月は全く異なるデッキタイプだからだ。

円グラフはもっと細分化されるはずだ。

だが、それだと極度に見にくいグラフになるので、

やはりルリグごとにまとめるしかない……というのが人情であろう。

 

こうしたグラフの在り方は、我々に一つの教訓を与えてくれる。

それは、

事実に対する印象は人の手によっていくらでも作れるということだ。

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事実は各々が決めるのではなく、集計する者が決定するのである。

これは、

洞窟にうち転がされた人間が壁に映る物体の影を見て

それがなんであるかを認識するように、

プレイヤーも公式サイトという名の洞窟の壁に映された

影を見て環境という現実を認識するとも言える。

このような解釈はイデア論的であると言えるし、

認知の問題で言えばグノーシス哲学に波及する。

また、グノーシスの観点で行くと、

公式を偽の神、

デミウルゴスやヤルダバオートであると言えてしまうのだが、

そもそもが人間のやることなのでそこまで高望みするのは酷であろう。

グノーシス主義の観点では、世界に悪や悲しみがはびこっているのは、世界を作った神が完全ではない、偽の神であるからだ、という解釈が存在する。悪や悲しみを偏った環境と禁止カード等に当てはめればグノーシス的世界観はカードゲームに換算される)

 

ここまでざっと書いてみたのだが、どうだろうか。

書き手である私としては、ウィクロスはやはり素晴らしいゲームであるな、

という思いを強くしたばかりである。

環境の勢力図を見て集計のカラクリと哲学について学べる機会はそうない。

これからも諸兄がウィクロスをプレイし続けることを

私は切に願っている。

 

※誤解を招くようでアレなので一応断っておきますが、

私は別にピルルクはさして嫌いではありません。

使ってたしね、普通に。