徒然すぎて草。

ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん

〇〇〇の森の満開の下

突然だが、クイズである。

日本には四季折々の花が咲くが、とある名の花は一年中、咲くのである。

その花の名を当ててほしい。

とはいえ、手掛かりがなくては話にならないのでヒントを言っていこう。

 

それは土や水の上だけでなくオープンした直後の店の前にも並んで咲くし、

もっと言ってしまえば電子の世界――ネット上にも植生が存在する。

ネット上では特に、人間の欲望と結びつく場所に、強力な繁茂の習性が見られるのだ。

この高度に情報化され、複雑化した生産財(プロダクツ)が溢れる世の中でも、

人間の欲望は大体3つに判別され――

すなわち、

金、暴力、セックス

なわけであるが、件の花は特にセックスとの結びつきが非常に強いのである。

さて、もうお分かりだろうか。

その花の名は――サクラと呼ぶのだ。

今回の記事は、人間の三大欲求が一つ、セックスにまつわる、

出会い系とそこに咲くサクラの話をしようと思う。

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サクラの森の満開の下

まず、出会い系サイトの説明から入ろうと思う。

というのも、このブログはあくまで、

ウィクロスという健全なカードゲームに関する健全なブログであって、

当然、読者の皆様も健全であるという仮定が存在する。

健全であれば、

年齢に応じた恋愛は身近なところから当然しているだろうし、

恋人の一人や二人、n人も当然できているだろう。

数学的帰納法によれば1,2人と出来てn人出来ないわけがないのだ)

であれば出会い系などというファクトは必要がない、

否、名前だけは知っていてもそれがなんなのかは判然としない、

いわゆる英国人にとっての小説『1984年』が如しであると思われるからだ。

(『1984年』は英国人が読んだフリ知ったかぶりをする小説の第1位のようだ)

出会い系サイトを簡単に説明すると、

男と女がそれぞれ異性の気を惹くプロフィールを設定し、

気になる相手にメールを投げかけて見事馬が合えばリアルで続きをはいどうぞ、

という、男女の出会いを媒介する、

ギリシャ神話で言うところのクピドの如きシステムの総称を指す。

とはいえ、クピドは無条件に微笑んでくれるわけではない。

男側は女性のプロフを見るのに10円程度、メールを送るのに一通当たり50円程度の金がかかり、

女側はまったく金がかからないどころか、男からの訪問やメールが来るとサイト特有のマイルが貯まったりする。

お分かりだろうか。

出会い系サイトというものは本質的に、男性が劣位、女性が優位なのである。

これは以前、サイトを通じてLINEを交換した女子大生から聞いた話であるが、

容姿が多少アレでも、画像加工のスキルがあれば(主に鼻と口の部分)、

一日に数え切れないほどのメールが来るという。

(故にセックスしようと思えば相手には困らないだろうと言っていた彼女は元気にしているだろうか)

その中をかいくぐり男が女とのワンチャンを狙う、

それが出会い系サイトという修羅の国、煉獄がごとき世界なのである。

 

綺麗めな30歳とあれよあれよと飲む話になって結局サクラだった話・序

さて、長い前置きだった。本題に入ろう。

きっかけは、平日の深夜のことだった。

サイトの検索上位に引っかかった、30歳の綺麗めな女性に

あらかじめ作っていおいたメールのテンプレートを送信したのが全ての始まりだった。

その女性は「ゆかり」といって、

プロフィールを覗いてみたところ、パーソナリティや事情が綴られていた。

曰く、

東京の仕事をやめて地元に戻って事務の仕事に就いたが出会いがない

とかいうもので、

相手(つまり男に)に求める条件に年齢とか体型とか、あとは性格といった

当たり障りのない要素がちりばめられているというものだった。

正直、これは問題ない(≒つまりサクラではなさそう)と思った。

というのも、私は趣味の一つとして

「出会い系サイトの女のプロフを読んでサクラかどうかを予想する」

というものを持っており、

クラレーダー(主に下半身・股間に生えている)にはそれなりの信頼を寄せていた。

クラレーダーは「このヒトは問題なさそうだよ、父さん!」と言うので、

ならば息――レーダーの言うことを信じようということでメールを送ったのである。

メールの文面はなんということはない。

挨拶、名前、一緒に遊べるような人を探しているんですよ、的な文言を並べて、

細かいところを相手向けにカスタマイズする、その程度のことである。

メールは11時過ぎに送った。

普通の仕事勤めの人間であれば、この時間帯が一番、

スマホにかじりついているであろう時間帯だからである。

綺麗めな30歳とあれよあれよと飲む話になって結局サクラだった話・破

メールのやり取りはすんなり進んだ。

クラレーダーが最も警戒する、

女性からの1通目、2通目での連絡先の交換持ちかけもなければ、

妙な話の噛み合わなさもなかった。

サクラというものは大体、

高価格のポイント購入を要求するほかの悪徳サイトへの誘導で、

その誘導のシナリオを持っている。

シナリオに強引に合わせようとするから妙に会話が噛み合わない

といったことはよくあるのだが、

さゆりさんにあってはそんなことは特になく、

こちらから休みの時期を聞いてそれに答えられ、

住まいを聞かれてそれに答え、

気がつけば「近いうちに飲みに行くために連絡先を交換しよう」

という流れになっていた。

こちらからLINE交換でいいか?と持ち掛けると、

「それは距離感近すぎるからフリーメールがいい」と言われ、

まぁ、素人女性としては当たり前の反応だわな、ということで

レーダーの審査も通ったのでメルアドを書いて送った。

 

……その翌日、事件は起こったのである。

 

綺麗めな30歳とあれよあれよと飲む話になって結局サクラだった話・急

さゆりさんがサイトから姿を消した。

「メールを送るね!」の言葉を最後に、彼女のいた痕跡はサイトのどこを探しても見つからなくなっていた。

無情にも表示される「退会済み」の文字が冷徹にも私に現実を突きつけた。

これ自体はよくある話である。

女性の方は適当にプロフを作っても男がたかってくるので、

一度、別な連絡手段を確保すれば出会い系サイトを介した連絡は必要なくなり、

アカウントを残しておく必要もなくなる。

注意が必要なのはサクラもまた、やり取りしていた痕跡を消すために

アカウントごと消去するという手を使うのだが、

彼らは確保した連絡手段を元に迷惑メールを大量に送りつけてくる。

(この辺りは実体験である)

そうした経験から、さゆりさんもその手のサクラであったか、

だがよいぞ、風見さんは寛容である故、その程度の雑事は屁でもない、

なにせ送り付けたメルアドはそれ用に作った捨てアドなのだから、

と精神を鎮め続けた。

だが、おかしい。

一日待っても、さゆりさんからの連絡どころか、

迷惑メールのめの字も入ってこないのである。

何かがあったに、違いない……

そして、私の脳裏に一文がよぎる。

「ひょっとして、さゆりさんはマジモンの素人女性なのでは?」

だとすると、連絡先を交換したはいいが面倒くさくなってメールを送ってこない、

そういうパターンもありうる。

であれば次の人を探すまで。

だって、女性がこの世に何人いるか、知ってる?

35億。(ブルゾン風見 with D(出会い系の略))

そう、思っていた。

さゆりさんから数えること2日ぶりに連絡がよこされるまでは。

 

それは夕方のことだった。

メールボックスを開くと、そこにはとある文字列が燦然と輝いていた。

「さゆりです! 連絡遅くなってごめんなさい!」

私は思わず呟いた。

「うわマジか」うわうわうわ。

すかさず返信を送った。

連絡をよこさなかったなどという過ぎ去りし時間のことなど

一切責めることなく、ただひたすらにワンチャンの未来を繋ぐための

メールを送ったのだ。

そして数えること2,3通のメールのやり取りの後、彼女はこんなことを言いだした。

原文ママ

「職場の携帯でメールしてるんだけど、

会社からのメール以外は受信拒否設定になってるみたい……

受信拒否を解除しようにも、パスワードがわかりません

YYC辞めるからアド教えてもらったんだけど。。。

サイトの出会いだし、

私の携帯とかLINEは会ってから交換したいです。

このままだと連絡取れないので、ここに登録してください!

→誘導先のURL」

 

ははーん、そういうことね。完全に理解した。

そもそもなんで職場の携帯使って出会い系の男とやり取りしているのか、

フリーメール使えばそんな障害一発で回避できるのになぜしないのか、

その答えは全て誘導先のURLにあった。

 

思い返せばちょっとすんなり行き過ぎた飲みの誘いも、

連絡先の交換も、メールを送るのに生じたタイムラグも、

すべてこちらを乗り気にさせて精神的に焦らせ、

誘導先のURLを踏ませるためのシナリオの一つだったというわけである。

これには私のサクラレーダー(主に下半身、股間に生えている)も騙されたし、

これまで遭遇してきたサクラたちとは一線を画す誘導シナリオの出来に、

私は心底感心した。

 

こうして、私の短い恋は終わりを告げた。

グッバイさゆりさん、フォーエバーさゆりさん。

もう二度と君の顔を見ることはないだろう。

せめてこのブログの糧となるがいい。

 

おススメのサイト

世の中にはいろいろな出会い系サイトがあるわけだが、

今回は私の使っているサイトを紹介して終わりにしよう。

出会い系サイトというものは利用するのにひどく金がかかる印象だが、

最近はどこもユーザーの抱え込みに必死なのか、

ポイントを配布することが多くなった。

私が使っているのはそう言う面では一番金払いのいいところで、

先ほどもチラッと出てきたYYCというサイトがその一つだ。

アプリでメールを打つのに必要なプロフィールは全て覗くことが出来、UIも悪くない。

一週間で110ポイントを配布してくれる上に、

大量のポイントを消費することでよりお得になる

「パック」というシステムを使うことでアドが取れる。

 

ここを使って、皆さんもぜひ、人間の三大欲求である

金、暴力、セックスのうちの一つを満たしてほしいと思う。

長々とした記事だったが、ここまで読んでいただいたことに感謝を。