徒然すぎて草。

ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん

tinderのやり取りでリスク回避をする方法

季節の挨拶

10月になろうというのに暑くなったり、かと思えば急に寒くなったり、季節があべこべな中、諸氏におかれましてはいかがお過ごしだろうか。

隙間ほどにも僅かな秋の空気の中、ふと上を見上げてみると、ぼやけるような夏の帳は取り払われ、空がより深くなったように思える。

河原にでも寝そべって空を見つめていると、まるで空が覆いかぶさって、落ちてくると思ってしまうのは詩的な感傷に浸り過ぎだろうか。

中国の故事では、これをまさに「杞憂」と呼び表したものである。

 

さて、今日の話を始めよう。

今回のテーマはずばり、

いかに法的なリスクを避けてtinderや出会い系で女性とやり取りをするか、

である。

 

 

魅惑の概念には毒や棘がある

美しい薔薇には棘がある。河豚には毒、そしてうまい話には裏がある。

出会い系の掲示板には、女性の書き込みがひっきりなしにされているが、その大半はホ別2万案件だ。

 

だが、世の中にはホ別2万の女など芥子粒に見えるような出会いのリスクが存在する。

それは、不倫である。

もし、うっかり人妻にでも出会って、事に及び、それが相手に露見した場合、請求される慰謝料はとんでもないことになる。

一般的に不倫の慰謝料はケースバイケースだが、50万~300万のレンジと言われている。

レンジ最大の300万はともかく、ミニマムの50万でさえ、1度や数回の行為で請求されるにはあまりにも馬鹿々々しい。

おまけに社会的な制裁が下る。あまりにも馬鹿々々しい。

しかし、この話には続きがある。

仮に、相手が既婚者であることを知らずに事に及んでしまった場合、交渉の余地が生まれるという。

ここで、勘のいい諸氏ならすでに分かっただろう。

tinderや出会い系で安心・安全に女性と出会う方法が。

それは、こちらがあえて相手が既婚者であることを確定させないまま、アポまで持ち込むことである。

 

そんなこと出来るのかよ!

あなたがもし、そうした事を思ったのなら、無理はない。

見も知らぬ相手と会うにはそれ相応の覚悟がいるし、出来ることなら自分のことをある程度知ってもらったうえで、信用できる人間と会いたいものである。

だからこそ、やり取りをしている中で、自らの身分や暮らし向きを話してしまう。

こちらから相手の既婚・未婚を確定させない限り、相手にはどちらの可能性も混在している――そんな状態を維持するのは、中々骨が折れることだ。 

話をしよう。

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かつて、オーストリアの物理学者、エルヴィン・シュレディンガーは、観測によって結果が変わるという量子力学パラドックスに対し、「箱を開けるまで、中の猫が死んでもいるし生きてもいるというのか」と揶揄した。

しかしながら、後世の実験が量子力学の主張を裏付け、当の学説を批判したかの科学者は皮肉にも、量子力学が取り扱う問題の象徴として扱われるようになった。

 

この話が意味するものは何か?

それは、相手が既婚か、はたまた未婚かを混在させたまま、アポを取ることが出来る、ということに他ならない。

だが、ここまで言っても、まだ諸氏の疑念は払拭されていないかもしれない。

で、あるならば。

証明するしかない。かつて量子力学の学問が実験などによって、その主張が正しいと認められた時のように。

この私の、経験を以って。

 

 

実践・リスクを排したtinderコミュニケーション

今回話す女性のことは、ヨウコさんとでもしよう。

ヨウコとマッチしたのは、付き合っていた彼女と別れてすぐのことだった。

 ↓彼女との話

persona-kaza310.hatenablog.com

 

プロフを見た私は迷わず、会ってみたいなと考えた。

自己紹介文には大したことは書かれていなかったが、何枚かあるプロフィール写真を見て、なんとなく勝算は見えた気がした。

整っていそうな顔立ち。手製のものと思われる陶芸作品の写真。およそ生活圏にあるとは思えない風景写真。

これらの写真から私は、相手のパーソナリティを次のように考えた。

写っている陶芸作品は商業・美術的に質が高いようには見えない。よって、陶芸を職にしているのではなく、多くても月に数回程度、趣味として陶芸教室のようなものに通っている。

風景写真が何枚もあることから、旅行が好きな可能性がある。

また、風景写真には自撮りや他者と一緒に写っているものが一つもない。

女性の多くは純粋な風景写真を使わず、自撮りに風景が写り込んだものや、友人の顔を消した写真を使っていることが多い。

故に、ヨウコさんがあえて純粋な風景写真を使っているのは、本人の美的センスが為すものか、それとも家族や友人と都合がつかず、1人で旅行に行くことが多いかのどちらかではなかろうか。

 

私はこれまでの経験から、ある程度の文化的素養を持った女性の方が会話がスムーズに進めやすいことを知っている(ここで言う「文化的素養」とは、創作活動をしているとか、小説を読んでいるとか、音楽を嗜んでいるとかそういった側面のことだ)。

そうした意味では、ヨウコさんは陶芸という創作的な趣味を持ち、自分の中に何か独特な世界観を持っていると思われる、話をしやすそうな人だった。

 

だが、問題点が一つあった。

それは、ヨウコさんの年齢である。

34歳。いくら晩婚化が進み、未婚の女性が増えているとはいえ、結婚していても全くおかしくはない年齢だ。

前に会った33歳の韓国人女性はプロフから既婚の空気感が全くしなかったので、気にすることがなかったのだが、今回のヨウコさんのプロフィール文からは如何とも判断しがたい。

私は非常に悩んだ。

この人と会いたい。

しかし、事が事によってはただでは済まないかもしれない。

他にもマッチしている人はいるとはいえ、それとこれとは別問題である。

そこで、私は閃いた。

そうだ、相手が既婚者であると知ろうとしなければいいのだ。

既婚であることを匂わすあらゆる要素を会話から排していけば、自ずと道は拓かれる。

私は脳細胞をフルに活動させ、排除すべき要素を想定した。

とは言っても、そうした要素は1つしかない。

それは、仕事の話だ。

 

「お仕事なにされてるんですか^^」などと聞こうものなら、「実は、仕事はしていないんです」とか、「パートで働いていて……」という返信になりかねない。

これはアウトだ。フルタイムで働いていない≒相手が既婚だと想定できる、などと言われたら言い逃れが出来ない。

ここから派生して、天気が荒れた時などに、「仕事に遅れたりしませんでしたか」などという世間話をするのもNGとなる。

聞けるとすれば「予定に遅れたりしませんでしたか」という聞き方になるだろう(コレもコレで妙だが実際使った)。

同じように、休日や週末の話をするのも厳しい。

下手に週末の予定はどうか、などと聞くと仕事の話と同じように飛び火しかねない。

 

他にも、家族の話や恋愛の話もNGだが、メッセージの段階でよほど盛り上がっていない限りそうした話題は出さないので今回は不問とした。

 

仕事の話が出来ないとなると、意外と見ず知らずの人間とやり取りをするネタは意外とない。

せいぜいが趣味や、好きな小説があるのならそうした点を詰めていくのが手となる。

特に、小説を勧めてもらったのなら、まとまった時間を作るなどして1冊くらいなら読んでおいて損はない。

更に話を広げることが出来るし、なにより自分の知識として残る。

 

こうして、私は趣味関連で話を続け、遂にアポを取ることに成功したのである。

 

結果報告

何もなかった。

本当に、心配していたことも、期待していたことも何もなかった。

覆いかぶさってくるような秋の空を眺めて思う。

全ては杞憂だったのだ、と。

この記事を読んだ諸氏にとって、少しでもお役に立てば幸いである。