続・Fate/Grand Orderアガルタ考察
無印のFate/Grand Orderアガルタ考察の記事を書いた覚えはないが、
アガルタについての予習記事は執筆した。
persona-kaza310.hatenablog.com
今回は、よりFGOの「アガルタの女」のキーワード、
- 空想からの征服
- 地下大空洞
- 女戦士たちの雄叫び
- 桃の芳香
- 暴虐と狂乱の英雄
- 煌々たる城塞
- 幻想都市
- 歪みなき願いの歪み
- 無空の天
- 黄金の密林
にフォーカスして、考察をしていきたい。
FGOの「アガルタ」には、アガルタではない地下都市の要素が含まれている?
神話を語る上で欠かせない要素がある。
それは、同一視という概念だ。
もとは異なる神話体系にある二柱の神的存在が、
同じ権能や役どころを演じているために習合・同一視される現象だ。
例を出そう。
ヨーロッパの方でいけば、
「天空」と「主神」という要素で同一視されることがある。
日本神話体系では、「太陽を隠した」という要素から、
Fateの世界では、第7章にて、怪物の母体的存在として
ゴルゴーンとティアマトの属性を混ぜ込んでいた。
話がだいぶ迂遠になってしまったが、
アガルタについて言いたいことはただ一つ。
他の地下都市の伝承と、アガルタそのものが融合しているのが、
「Fate/Grand Orderにおけるアガルタ」であるということだ。
その根拠を説明しよう。
さきほど箇条書きで挙げたキーワードの中に、
アガルタそのものを指すと思われる単語は次の3つだ。
- 地下大空洞
- 幻想都市
- 煌々たる城塞
黄金と水晶で彩られた宮殿を持つ地下王国という伝承。
この3つの単語に要素が集約されている。
では次に、アガルタ以外の地下都市を示すと思われる単語を挙げる。
- 女戦士たちの雄叫び
- 黄金の密林
皆さんには女戦士というとピンとくる単語があるはずだ。
そう、「アマゾネス(アマゾーン)」だ。
アマゾネスはもともと、女系の狩猟民族であり、
矢をつがえるのに右の乳房が邪魔になるので切り取ったという逸話から、
ギリシャ語で「乳房のない者」を語源とする説がある。
彼女たちの居住地には諸説あるが、
一説にはアナトリア(小アジア)のあたりに住んでいたという説がある。
アナトリアとは現在で言うところのトルコ共和国の存在する土地であるが、
この土地には古代遺跡が存在するのだ。
その古代遺跡の名を、「カッパドキア」という。
カッパドキアは岩山と荒涼な台地に囲まれた、
俗に「妖精の煙突」と呼ばれる奇岩が露出しており、
その眺めから世界遺産にも登録されている土地である。
また、カッパドキアには地下都市が建造されていたという調査結果もあり、
深いところでは地下150mの規模で掘られた空気坑も存在し、
そこで実際に生活も行われていたとさえ言われているのだ。
つまり、アマゾネスたちは地下都市に住んでいたのではないか、
ということになる。
また、アマゾネスはアマゾーンとも言われるが、
我々はこれによく似た名前の河を知っている。
アマゾン川だ。
川の流域に広がる密林とセットで知らない人間はそういないだろう。
カッパドキアという古代地下都市とアマゾンの密林。
この二つの属性を持ったアマゾネスが、
- 女戦士たちの雄叫び
- 黄金の密林
に集約されていると言えはしないだろうか?
ちなみに、アガルタそのものは密林のみの字もない、
チベットの荒涼とした大地と屹立した山地に囲まれた場所にある、
というのが有力な説である。
さて、残った単語である
- 桃の芳香
- 暴虐と狂乱の英雄
- 歪みなき願いの歪み
- 無空の天
については、全くと言ってもいいほど分からない。
桃については、
中国の仙人たちの食す仙桃が真っ先に思いつくが、(封神演義を読めばわかります)
物語に出てくる彼らの拠点は崑崙山(脈)だ。地下都市の欠片もない。
暴虐と狂乱の英雄。これはなんだかよく分からない。
アガルタ本体、カッパドキア、アマゾン、この3つのどれかに縁のある英雄だろうか?
アガルタを探し求めた暴虐と狂乱の反英雄なら知っているんですがね……
歪みなき願いの歪み、これはキャラクターに関わる要素でしょうね。
「アガルタの女」とほぼ名指しされている1人のキャラクターの願いにまつわる
要素なのでしょう。
歴史上の人物でこれに該当するキャラが思いつかないのでパス。
キーワードに「空想からの征服」とあるので、
創作関連からの出典かもしれませんね。
分かる方いたらコメントお願いします。
無空の天、なんかこんなことを言っていた子が正月にいましたね。
宮本武蔵。でも彼女は英雄剣豪七番勝負のキャストだろうしなあ……
といったところで今回はここまで。
また、なにかあったらブログ記事を書きます。